マグナ・ワイヤレス、小型・省電力化したTSN対応ローカル5G装置「AU-700W」

マグナ・ワイヤレスは2026年3月5日、TSN(Time-Sensitive Networking)対応ローカル5G装置の新製品「AU-700W」を開発し、販売を開始したと発表した。

同社では通信遅延のゆらぎを1マイクロ秒以下に抑えた「ジッタレス通信」を実現するローカル5G装置「AU-700シリーズ」を2025年8月から販売していた(参考記事)。今回発売されたAU-700Wは、自社製のベースバンド半導体を採用し装置の小型化・軽量化や省電力化も図った製品で、基地局装置(gNB)と端末装置(UE)で構成される。

TSN対応ローカル5G装置「AU-700W」の筐体外観。左が黒色筐体の基地局装置「AU-700W-gNB」、右がシルバーのアルミ筐体の端末装置「AU-700W-UE」。いずれも前面に「Magna Wireless」のロゴがあり、上面に東京都立産業技術研究センターのラベルが貼付されている。

基地局装置「AU-700W-gNB」(左)、端末装置「AU-700W-UE」

AU-700シリーズはジッタレス通信により、従来のローカル5Gでは難しかった産業用途への適用が可能になる。具体的には、PLC(Programmable Logic Controller)の無線化による配線削減、複数ロボットのリアルタイム協調制御、エッジAIとの超低遅延連携、ドローンの遠隔リアルタイム制御などを想定している。

AU-700Wは装置が小型化したことにより、ドローンへの搭載なども可能になると見られる。

ユーザーデバイス同士をローカル5Gで接続する構成を示した図。両端のユーザーデバイスは有線LANで装置に接続され、2台の装置間をローカル5G無線で通信する。通信遅延時間のゆらぎ(ジッター)が1マイクロ秒未満に抑えられる「ジッタレス通信」を示している。

ジッタレス通信のイメージ

なお、AU-700Wは2024年度の東京都の事業「クラウドと連携した5G・IoT・ロボット製品開発等支援事業」に採択された研究テーマの成果として開発された。東京都立産業技術研究センター(都産技研)が保有する5G試験環境を用いて、既存の5G装置における遅延ばらつきや時刻同期精度の課題を検証し、通信遅延のゆらぎを1マイクロ秒以下に抑える確定遅延通信を実現したという。

マグナ・ワイヤレスは今後、同製品を含むAU-700シリーズとして産業分野での導入を進め、年間100台の販売を目標に市場展開を図るとしている。

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