ワイドテック、920MHz帯の産業用センサー「MONNIT」を国内展開

ワイドテックは2025年12月23日、米MONNIT社とマスターパートナー契約を締結し、産業用ワイヤレスセンサー「MONNIT」の法人向け提供を日本国内で開始した。ワイドテックは日本唯一の正規販売代理店として、センサー本体や受信ゲートウェイに加え、日本語化したセンサー管理ソフトウェアと国内サポートを一体で提供する。

米MONNIT社とワイドテックのマスターパートナー契約調印式の記念写真。契約書を手にした両社関係者が並んで写っている。

米MONNIT社とワイドテックのマスターパートナー契約調印式の記念写真

MONNITは2010年設立のIoTセンサーベンダーで、温湿度、漏水、振動、電流、CO₂、ドア開閉など多様な用途に対応するラインナップを展開する。920MHz帯を用いた長距離・安定通信と、電池駆動による設置の容易さを特長とし、世界85カ国以上で数万社の導入実績を持つ。

提供にあたっては、クラウド/オンプレミス双方に対応するセンサー管理プラットフォーム「iMONNIT」を日本語ユーザーインターフェースで提供し、データ収集、可視化、アラート通知を一元管理できる運用環境を整える。加えて、国内法規や技適への対応はすでに完了しており、導入検討から評価、試験導入、本格展開までの支援体制を用意する。API連携による外部システム接続や、用途に応じたダッシュボード開発にも対応する方針という。

MONNITのセンサーは追加工事や専門機材が不要で、現場に負担なく導入できる点が他のセンサーと比較した優位性だという。日本企業が直面する人手不足対策として、インフラ保守・管理用途等への導入を見込む。

ワイドテックは今後、展示会やセミナーなどで実機デモを通じた訴求を進め、2026年度の売上高2億円超を目指すとしている。

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