ソフトバンクは2013年1月17日、完全子会社のイー・アクセスの一部株式を譲渡すると発表した。譲渡先は、ソフトバンクと取引のある通信機器ベンダーとリース会社11社。譲渡後のソフトバンクの持分は議決権ベースで33.29%となる。
ソフトバンクは今回の株式譲渡の理由について、「イー・アクセスが今後も事業を拡大させていく上では、当社から一定の独立性を確保する必要があると判断」と説明しているが、イー・アクセスに割り当てられた700MHz帯をはじめとする周波数を買収という手段で獲得したことに対する批判をかわすのが狙いと見られる。
ソフトバンクによると、総務省には2012年11月に「イー・アクセスを完全子会社化した後、当社の議決権を3分の1未満とする方向で検討している旨」を報告していたという。
譲渡先は、Alcatel-Lucent Participations、Telefonaktiebolaget L M Ericsson、Comverse、Samsung Asia、Nokia Siemens Networks、オリックス、JA 三井リース、東京センチュリーリース、芙蓉総合リース、三井住友ファイナンス&リース、三菱UFJリースの11社。売却額は明らかにしていない。