住信SBIが「ドコモSMTBネット銀行」に社名変更　ドコモ前田社長「金融事業の売上を倍増」

NTTグループ

2025.12.19

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NTTドコモが今年10月に連結子会社化した住信SBIネット銀行が、2026年8月付で「ドコモSMTBネット銀行」に社名変更する。ドコモの前田社長は、「三井住友信託銀行とNTTドコモが一丸となって経営にコミットし、住信SBIネット銀行のさらなる成長を目指す」と意気込み、ドコモの金融事業の売上を倍増させる方針を示した。

（左から）NTTドコモ代表取締役社長前田義晃氏、住信SBIネット銀行代表取締役社長円山法昭氏、三井住友信託銀行代表取締役社長大山一也氏

NTTドコモ、三井住友信託銀行、住信SBIネット銀行の3社は2025年12月19日に記者会見を開催し、住信SBIネット銀行を2026年8月3日付で「ドコモSMTBネット銀行」に社名変更すると発表した。

ドコモは今年10月、住信SBIネット銀行の株式65.81％を取得し、同社を連結子会社化した。12月25日には、保有株式の一部（約500億円）を三井住友信託銀行に譲渡し、住信SBIネット銀行が同社を引受先とする第三者割当増資（約300億円）を実施する。これにより、持株比率はドコモが55.37％、三井住友信託銀行が44.63％となる。

社名変更の狙いについて、NTTドコモ代表取締役社長の前田義晃氏は、「あえて奇をてらわない社名とした。三井住友信託銀行とNTTドコモが一丸となって経営にコミットし、新たな銀行のさらなる成長を目指した、強い決意の証だ」と力を込めた。

住信SBIの金融サービス利用でdポイント還元

今後は、住信SBIネット銀行の各種サービスとドコモグループのアセットの連携をさらに強化していく。具体的には、住信SBIネット銀行の口座での給与受取や口座振替などの対象銀行サービスとドコモ回線をセットで利用したり、dカードの引き落とし口座を住信SBIネット銀行に設定すると、dポイントの還元率がアップする施策を実施する。

また、ドコモの各種サービスを利用するユーザーを対象に、住信SBIネット銀行が展開する住宅ローンの金利優遇を行う方針も示した。将来的には、ドコモが保有する会員データを活用し、金融サービスのパーソナライズド化や新たな金融商品の開発を進めていくと住信SBIネット銀行代表取締役社長の円山法昭氏は話した。