「IPカメラの市場は拡大していますが、国内ではアナログカメラも根強く使われています」。ティーピーリンクジャパン(以下、TP-Link)の目代雄介氏はこう語ったうえで、「“見られればいい”というユーザーは少なくありませんが、そうした方々に必要な機能を無駄なコストをかけずに使っていただきたいと考えています」と続ける。

ティーピーリンクジャパン B2Bアカウント マネージャー 目代雄介氏
TP-Linkでは法人向けネットワークカメラ「VIGI」シリーズを展開している。PTZカメラや360°カメラなど、多彩な機種を「安価な製品と同じか、それ以下」(目代氏)というリーズナブルな価格帯で提供している。それだけではない。VMS(Video Management System)「VIGI Cloud VMS」を無償で提供していることが、何よりのポイントだ。同社は、低コストと高機能を両立させ、監視カメラ業界のゲームチェンジャーになることを目指している。
アナログカメラをIPカメラに切り替えるメリットの1つに、監視対象を柔軟に増やせることがある。VIGI Cloud VMSを利用すれば、このメリットを最大限享受できる。監視サイト数やユーザー数、組織(グループ)数は無限で、現場の実状に応じて運用を広げられるからだ。
管理画面の自由度も高い。最大16台のカメラ映像をまとめて表示でき、専用クライアントソフトを用いれば最大64台まで拡張できる。VIGI Cloud VMSでは同一ネットワーク上のカメラを自動検出し、チェックを入れるだけで一括登録できるため、多数のカメラを設置する場合でも初期設定の煩わしさはない。
そして、機器の管理機能も充実している。カメラは階層構造で整理でき、フロアや部屋など設置場所に合わせて直感的に管理できる。ユーザー権限も「ライブ閲覧のみ」「録画閲覧まで」「設定変更も可能」のように細かく制御可能。操作ログの確認もでき、多ユーザー環境での不正利用の対策としても有効だ。階層別の権限設定にも対応する。

「VIGI Cloud VMS」のデバイス管理画面。サイトを階層化できるため直感的な管理が可能だ
メンテナンス性の高さもVIGI Cloud VMSの長所だ。カメラの死活監視に加え、ソフトウェアアップデートのスケジューリングにも対応し、営業時間外にまとめてアップデートするといった運用も行える。
動体検知などのAI機能も無償 同社製Wi-Fiとの相性も抜群
IPカメラならではのメリットとして注目が高まっているのがAI活用だ。VIGI Cloud VMSは、動体検知、ラインクロス、エリア検知、モノの持ち去り・留置の検知、徘徊検知といった、競合メーカーでは有償となることが多い豊富なAI機能を「基本AI機能」として無償提供。AI機能と連携し警告音(スピーカー付きモデルのみ)・光を発する「アクティブディフェンス」機能も具備する。
「これまで設置を諦めていた場所でも、当社のカメラなら対応できるケースがあります。当社のネットワーク機器を利用しているホテル、病院、学校などではより簡単に導入いただけます」と目代氏。TP-LinkのWi-Fi機器を導入した全国チェーンのホテルでは、VIGI Cloud VMSを利用してカメラ映像のクラウド監視を実現した例もある。
設置のサポートも手厚く行う。TP-Linkは、監視カメラ業界の地図を塗り替える存在になりつつある。
<お問い合わせ先>
ティーピーリンクジャパン株式会社
E-mail:sales.jp@tp-link.com
URL:https://www.omadanetworks.com/jp/











