900MHz帯の新たな無線利用、7者がシステム提案 ドコモや楽天モバイルも

総務省は2025年10月21日、900MHz帯を使用する新たな無線利用に係る調査結果の速報を発表した。

デジタルMCA陸上移動通信システムおよび高度MCA無線通信システムの終了後の空き周波数である890~900MHzと928~945MHzの周波数を対象に、8月25日から10月1日まで具体的なシステム提案を募集したところ、7者から8件の提案があった。

同調査では、次の3つのシステムについての提案募集が行われた。

(1)高度MCA無線通信システムに係る参入希望調査
「890~900MHz」及び「935~945MHz」の周波数を組み合わせて使用する高度MCA無線通信システムを開設し、又は当該業務を行おうとする者

(2)3GPP技術仕様に準拠した移動通信システムの提案募集
「890~900MHz」及び「928~945MHz」の周波数(全部又は一部)を組み合わせて使用する3GPP技術仕様に準拠した移動通信システムを開設し、又は当該業務を行おうとする者

(3)新たな無線利用に係る具体的なシステムの提案募集
「890~900MHz」及び「928~945MHz」の周波数(全部又は一部)を使用する新たな無線利用を計画又は想定している者

その結果、(1)高度MCA無線通信システムに係る参入希望調査に対してはMetCom、(2)3GPP技術仕様に準拠した移動通信システムの提案募集に対してはNTTドコモと楽天モバイル、(3)新たな無線利用に係る具体的なシステムの提案募集に対してはプリシード、Wi-SUN Alliance、MetCom、802.11ah推進協議会、特定ラジオマイク運用調整機構が提案した。

総務省では、この調査結果を踏まえて、外部の有識者等の意見を聞いたうえで、900MHz帯の活用方策についての検討を実施する予定だという。

今回、調査対象となった900MHz帯の周波数

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