IDC Japanは2012年10月25日、国内企業向けグローバルWANサービス市場予測を発表した。国内で契約されるWANサービスのうち、国際間で利用されるサービスを対象にしている。
これによると、国内企業向けグローバルWANサービス市場の2011年の規模は、前年比成長率2.4%の416億円だった。WANサービスの種別で見るとIP-VPNが約7割を占めており、NTTコミュニケーションズがシェア39.7%で、KDDI(38.4%)を僅差で上回りトップだった。
国内グローバルIP-VPNサービス市場 通信事業者別エンドユーザー売上額シェア、2011年 |
国内ではIP-VPNと並んで広く使われている広域イーサネットについては、同市場に占める比率が約1割以下と利用が進んでいない。
IDC Japanの予測では、2012年の国内企業向けグローバルWANサービス市場は、2.7%増の427億円となる見込み。また、企業の積極的な海外展開を背景に、2016年には479億円に成長するという。
国内グローバルWANサービス市場 エンドユーザー売上額予測: 2011年~2016年 |