アクセンチュア、スマートデバイスによるモビリティ・サービスの本格展開を開始

アクセンチュアは2012年8月3日、日本市場においてスマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスを用いて企業の経営革新を支援するモビリティ・サービスを本格的に展開していくことを発表。モビリティ サービス グループの統括責任者にエグゼクティブ・パートナーの清水新氏が就任した。

同社のモビリティ・サービスは、グローバルで展開してきた経営コンサルティングやITテクノロジ・サービスでの豊富な実績とノウハウを最大の強みとし、(1)Tesuting as a Service(TaaS)、(2)エンタープライズ・モビリティ、(3)M2Mといった3つの領域を主なターゲットとして提供していく(図表参照)。

アクセンチュアが提供するモビリティサービス概要

なかでも注力していこうとしているのが(1)TaaSと(2)エンタープライズ・モビリティの領域だ。

まずTaaSでは、今年1月にNTTドコモと共同で発表し、会津大学内に設置された「リモートテストセンター」を拡充するとともに、テスト業務や受託開発も開始し、アプリ開発の円滑化と品質向上に貢献する。スマートフォンやタブレット端末の最新機種をいち早く導入し、人気モデルについてはテスト機の台数を増やすなど、開発者のニーズに合わせて柔軟に対応していこうとしている。

またエンタープライズ・モビリティでは、スマートデバイスの活用による競争力の最大化を実現し、特に経営判断の迅速化や調達・生産の最適化など、企業のバリューチェーン全体に大きな影響を及ぼすようなプロセス改革を支援していくことを目標としている。

清水氏は、「2010年以降、ITシステムはクラウド・モビリティ時代に突入し、今後はサービス型のモビリティ活用が主となる。エンタープライズ・モビリティを提供することによって、まずコスト構造や市場の見える化と新たな業務プロセスの構築、データを見て行動できるネットワーク型組織への移行などを実現し、グローバルで高度な経営管理モデルの確立をめざしていく」と述べている。

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