楽天モバイルとヴィッセル神戸らがエッジAIによる大規模施設監視を実証、通信負荷の最適化目指す

楽天モバイル、AWL、楽天ヴィッセル神戸株式会社(以下「ヴィッセル神戸」)は2025年6月24日、総務省「地域社会DX推進パッケージ事業(AI検証タイプ)」における実証団体に採択されたことを発表した。同月から共同で、神戸市においてエッジAIを用いた大規模施設の監視システムにおける通信負荷の最適化に関する実証を開始した。

本実証は、AWLによるAIカメラソリューションや、楽天モバイルの通信アーキテクチャーと生成AI技術を利用し、サッカー・J1リーグに所属するヴィッセル神戸のホームスタジアム「ノエビアスタジアム神戸」にて開催されるイベントにおいて実施する。

警備業界やセキュリティ業界では労働力不足と人件費の高騰から、DX化やAIによる省人化・無人化が期待されている。だが、スタジアム等の大規模施設の監視・分析にクラウドやAIを活用する場合は、大容量の映像データ送受信によって通信インフラが逼迫し、通信コストの増大や高額な設備投資費を必要とする。

そこで本実証では、通信量を削減しつつ警備業務の省力化を図ることを目的に、スタジアムの監視カメラ映像についてエッジAIを活用し、異常検知や通信負荷を動的に最適化するソリューションの有効性を検証。さらに、将来的な社会実装に向けて様々な環境下での運用を想定し、AIにより無線アクセスネットワーク(RAN)を管理・制御する機能である「RIC(RAN Intelligent Controller)プラットフォーム」の活用を見据えた検証を実施する。

実証環境と主な検証内容

実証環境と主な検証内容

実証機関は、2026年1月までの予定。「通信量削減」「AIの汎用性・拡張性」「システム可搬性」の3つの検証に取り組む。

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