デスクトップ仮想化などのエンドユーザーコンピューティング(EUC)製品を提供する米Omnissaは現地時間の2025年6月23日、Windowsアプリケーションの配信と管理に特化したソリューション「Omnissa App Volumes」の新機能を発表した。
この機能は、仮想・物理デバイスを問わず、オンデマンド型のアプリ配信を可能にするもので、IT部門によるアプリケーション管理の合理化とインフラコスト削減を図る。同社によると、同種の機能は業界初とのこと。
アプリケーションのパッケージを一度作成すれば、仮想デスクトップ(VDI)や物理PCなどさまざまなエンドポイントに展開可能となり、運用の簡素化とユーザー体験の向上を実現するという。また、Apps On Demandと呼ばれる仕組みにより、必要なときにのみアプリを配信することで、デバイス上の脆弱性を最小限に抑えるセキュリティ強化にもつながるとしている。
同社によれば、同ソリューションを導入した企業では、アプリのデプロイが平均90%高速化し、管理工数は76%、ダウンタイムは95%削減されたという。また、OSイメージとアプリを分離し、複数の端末に同一アプリを一括配信できる構成により、イメージ管理の複雑性も解消できる。
今年後半には、物理端末向けのアプリケーションのバージョン管理やロールバック、廃止管理など、ライフサイクル全体に対応する機能を追加する予定。