日本ラドウェアは2012年6月13日、同社のOpenFlow/SDNへの取り組みと、NECとの提携に関する記者説明会を開催した。
イスラエル本社から来日したCTOのアヴィ・チェスラ氏が同社のOpenFlow/SDN戦略を説明するうえで用いたコンセプトは「OpenFlow Service Delivery Fabric」である。OpenFlow Service Delivery Fabricとは端的に言うと、リソースプール化された仮想ADCやセキュリティ製品群で、OpenFlowコントローラからの指示にしたがい、柔軟なリソース割当や設定変更などが可能というもの。これにより、テナントごとに自動化されたプロビジョニングや、SLAやネットワークの状況に合わせたリソースの自動割当など、「“ゼロタッチ”データセンター」を実現できるという。
OpenFlow Service Delivery Fabricのアーキテクチャ。この図はDDoS攻撃対策に用いた例 |
このコンセプトを具体化する第一弾として、この日あわせて発表されたのがNECとの提携だ。世界で初めてOpenFlow対応ソリューションを製品化したNECの「UNIVERGE PFシリーズ」とラドウェアのDDoS対策製品「DefenceProシリーズ」を組み合わせ、OpenFlowベースのネットワーク上でDDoS対策を提供する。
チェスラ氏によると、OpenFlowをDDoS攻撃対策に用いるメリットの1つは、NetFlowやBGPなどのプロトコルを利用した方法と比べ、よりシンプルな設定で済むことだという。
今回のNECとの提携の概要 |