ワイヤレスジャパン×WTP 2025シリコンテクノロジーが初出展 産業用5Gルーターの価格は“3分の2”

独立系の半導体・電子部品商社であるシリコンテクノロジーが「ワイヤレスジャパン×WTP」に初出展。中国企業を始め、世界中のメーカーから特徴ある製品を輸入し展開することが強みだ。今回は協業する中国Barrot Technologyと共同出展。製造業や自動車メーカーなど、多様な業種のニーズに応える。

独立系の半導体・電子部品商社であるシリコンテクノロジーは、「ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2025」に初出展した。今回は、中国の半導体企業であるBarrot Technology(百瑞互联)と共同でブースを構え、BLE/Wi-Fiモジュール、ミリ波近距離センサー、赤外線センサーなどの製品群を展示している。

シリコンテクノロジーは中国Barrot Technologyと共同出展

シリコンテクノロジーは中国Barrot Technologyと共同出展

Robustelの産業用ルーターは“ソリューション込み”

なかでも注目を集めているのが、中国Robustel(ロバステル)社製のセルラールーターだ。コンパクトな筐体ながら5G/LTEに対応し、産業用途に求められる堅牢性と信頼性を備える。製造業、ロボット制御、ホームセキュリティといった分野を中心に引き合いがあり、日本国内の技術認証も取得済みだ。

特筆すべきは、Robustelがハードウェアだけでなく、遠隔監視やIoT管理のためのソフトウェアプラットフォームも自社開発している点だ。このため、たとえば工場の自動化などに向けたソリューションを、SIerを介さずにワンストップで提供できる。シリコンテクノロジーの根本天汰氏は「工場内の自動走行や遠隔モニタリングなど、多様化するニーズに柔軟に対応できるのがRobustelの強み」と話す。

Robustelの産業用ルーターを工場自動化に活用するデモ展示

Robustelの産業用ルーターを工場自動化に活用するデモ展示

コスト面でも競争力が高い。同等の国内メーカー製産業用ルーターと比較して「価格は3分の2程度」(根本氏)であり、コスト重視のユーザーにも訴求できる。現在は中国で生産を行っているが、BCP(事業継続計画)対策の一環として他国での製造体制構築も視野に入れているという。

車載に強いBarrot Technology イチ推しはBT・Wi-Fi混合モジュール

一方、共同出展するBarrot Technologyは、自動車向けを中心としたBLE/Wi-Fiモジュールを主力製品とするメーカーだ。Bluetoothチップを自社開発している点が大きな特徴で、Wi-Fiチップは他社製ながら、モジュール化は自社で行っている。さらに、社内にソフトウェアサポートチームを抱えており、顧客のニーズに応じた技術支援も可能だ。

Barrot Technologyは車載向けに強みを持つ

Barrot Technologyは車載向けに強みを持つ

なかでも高評価を得ているのが、BluetoothとWi-Fiを一体化した混合モジュールだという。現在の主力顧客は自動車メーカーだが、同社は通信モジュールのほかにもeインクデバイスをはじめとするソリューションを有しており、これらを活かして今後は公共交通事業者など新たな分野への展開も見据えている。

Barrot Technologyのソリューションを活用した車載システムのデモ展示

Barrot Technologyのソリューションを活用した車載システムのデモ展示

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