ワイヤレスジャパン×WTP 2025「ローカル5Gサミット」レポート 三井情報・KCMEらが自社製品をアピール

ワイヤレスジャパン×WTP 2025の企画展「ローカル5Gサミットin WJ×WTP 2025」では、京セラみらいエンビジョン(KCME)、三井情報、ハイテクインター、国際電気、ISL Networks、Accuverなどのベンダーが集結。本稿では、各社のブース内容の一部を紹介する。

「ワイヤレスジャパン×WTP 2025」では、企画展「ローカル5Gサミットin WJ×WTP 2025」も同時開催されており、会場は大いに賑わいを見せている。

京セラみらいエンビジョン(KCME)は、台湾Quanta Cloud Technology(QCT)が開発したローカル5G製品群を展示。5GコアからRAN(無線アクセスネットワーク)までをQCT1社で提供するトータルソリューションで、トラブル発生時もスムーズなサポートが受けられ、比較的短時間での導入・立ち上げが可能な点も特徴だ。ローカル5G経由で取得したデータを分析できるプラットフォームもあわせて展開する。

QCT製屋内RRUの外観

三井情報(MKI)は、RU(無線部)やDU/CU(制御部)を一体化したAirspan社のローカル5G基地局群を紹介。屋内・屋外用の基地局を用意し、屋外用の「AirSpeed 1900/2900」は、ワイヤレスジャパン×WTP 2025が開催されている東京ビッグサイトの南3~4ホールを基地局1台でカバーできるそうだ。化学メーカーのデンカやエンジニアリング商社の進和などが、自社工場に三井情報のローカル5Gソリューションを導入している。

屋外用のローカル5G基地局「AirSpeed 1900/2900」

ハイテクインターは、自社開発したO-RAN対応のローカル5Gプラットフォームを展示している。NECプラットフォームズ製のローカル5G屋外基地局やPegatron 5G社の屋内基地局など、複数基地局との相互運用性を担保。マルチベンダー構成で提供することで、コストを抑えながら、自社環境に最適な形でローカル5Gを構築できるとのことだ。

O-RAN対応 ローカル5Gプラットフォーム

国際電気は、ノキア製基地局を活用したローカル5Gソリューションや、分散型アンテナシステム(DAS)などを展示中だ。DASは、同軸ケーブル・光ケーブル等によって基地局が発する電波を複数のアンテナに分配するシステムで、広いエリアや遮蔽物の多い環境でも安定した電波環境を構築したいといった企業ニーズに応える。

ノキア製のローカル5G用基地局

ISL Networksは、オープンソースの5Gコア「free5GC」をベースに開発した“売り切り150万円”からのローカル5Gソリューション「ISLN 5G Business」や、イーサネットの拡張規格「TSN」(Time Sensitive Networking)に対応したハイスペックモデル「ISLN 5G Industry」などをブース内で披露している。

ISLN 5G Industryの概要

Accuverは、新発売の屋外向け基地局「5G ODSC」や、オールインワン型基地局「Q-5G Connect」など豊富な基地局群を取り揃えている。また、クラウド型ローカル5Gソリューション「Q-5G Chorus」は、現場への5Gコア設置が不要で、Q-5G Connect等を設置するだけでローカル5Gを構築可能だという。

(左から)屋外向け基地局「5G ODSC」、オールインワン型基地局「Q-5G Connect」

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