三菱電機、3.6-4.0GHz帯対応5G基地局用GaN電力増幅器モジュールのサンプル提供を開始

三菱電機は2025年3月18日、5Gのmassive MIMO基地局用GaN(窒化ガリウム)電力増幅器モジュールの新製品として、3.6~4.0GHz帯で動作可能な「MGFS52G40MB」のサンプル提供を3月25日より開始すると発表した。

3.6-4.0GHz帯 5G massive MIMO基地局用16W GaN電力増幅器モジュール(MGFS52G40MB)

3.6-4.0GHz帯 5G massive MIMO基地局用16W GaN電力増幅器モジュール(MGFS52G40MB)

同社はこれまで、平均出力電力8Wおよび16Wで動作するGaN電力増幅器モジュールを市場投入し、欧州や南アジア、西アジアなどで多く使用される3.3~3.8GHz帯に対応している。今回新たに、北米や東アジア、東南アジアなどで多く使用される3.6~4.0GHz帯に対応したGaN電力増幅器モジュールを開発した。

同製品は、敷設増加が見込まれる32T32R massive MIMOアンテナ(32個の送・受信機を用いたmassive MIMOアンテナ)に適した平均出力電力16W対応とすることで、基地局の電力増幅器モジュール使用数を削減し、製造コストを低減できるという。

また、高効率化に有利なGaN HEMT(高電子移動度トランジスタ)を搭載し、三菱電機独自の回路技術を適用することで、3.6~4.0GHz帯(400MHz帯域)の広い周波数帯域で電力付加効率41%の低歪特性を実現し、基地局の低消費電力化を実現するとのことだ。さらに、同社独自の高密度実装技術により、電力増幅器をモジュール化することで、基地局の回路設計負荷軽減や製造コスト削減にも貢献するとしている。

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