PALTEKは2025年2月27日、sXGPと衛星通信を組み合わせ、携帯電話の電波が届かない不感地帯でも音声通信が可能なネットワーク構築をサポートするソリューション「sXGP自営音声通信ネットワーク構築サポート」を発表した。
「sXGP自営音声通信ネットワーク構築サポート」の全体イメージ
sXGPは、PHSで利用されていた1.9GHz周波数帯を利用する免許不要のプライベートLTE規格。免許が不要なため、場所を選ばず自由に基地局を設置可能という長所がある。
同ソリューションは、UbiikのsXGP基地局「freeRAN」、スペースXのStarlink、NTTテクノクロスのIP電話ゲートウェイ「Crossway」を組み合わせたシステムとして提供する。この3つを組み合わせることにより、山間部や地下空間、離島などの携帯電話の不感地帯や、災害発生時に通常の通信手段が利用できなくなった場合などに一般的なスマートフォンで利用可能な音声通話、データ通信を提供する。
主なユースケースとして、災害対応のほか、工事現場や港湾、大規模イベントなどを想定しているという。
sXGP自営音声通信ネットワークのユースケース例
freeRANのsXGP基地局はIP67の防塵・防水性能であり、屋外設置が可能な点も特徴。なお音声通話は、必要な回線数分のひかり電話を契約し、電話番号と内線番号を紐付けて運用する。