NECは2011年12月14日、クラウド環境で複数メーカーの多数のスイッチにアクセス権限のポリシー設定情報を一括配布し、自動で設定が行える「ネットワークポリシー設定技術」を開発したと発表した。
同技術は、分散マルチベンダーシステムの運用管理に関する標準化団体であるDMTF(Distributed Management Task Force)にNECが提案し、今年9月に正式標準として採択されたサーバー向けの国際標準方式をネットワーク機器向けに拡張したもの。システム管理者はWeb画面上で利用者ごとにアクセスを許可するサーバーを選択するだけで、サーバーとネットワーク機器に対してアクセスポリシーを配付・設定することが可能だという。
また、NECでは同技術とOpenFlowを組み合わせたネットワークアクセス制御ソフトウェアも試作。多数のスイッチの設定を自動化できることを確認したという。このソフトウェアの実用化により、通常は1週間程度かかるクラウド環境におけるネットワークアクセス制御の設定作業が数分で完了することが期待できるとのこと。