三木谷社長「楽天モバイルがブースターとなり黒字化」 東京メトロ沿線の通信品質改善にも意欲

楽天グループがMNOへの設備投資を本格化して以降、初の四半期黒字化を達成した。三木谷氏によると、「楽天モバイルがグループ全体の成長のブースターとなった」という。また、共用基地局の帯域幅拡張による東京メトロ沿線における通信品質改善にも引き続き取り組んでいくと説明した。

楽天グループは2024年11月13日、2024年度第3四半期(Q3)に関する決算説明会を開催した。

Q3における楽天グループの連結売上収益は前年同期比9.3%増の5667億円で、Q3としては過去最高を更新。連結Non-GAAP営業利益は同534億円増の123億円と、MNOへの設備投資を本格化して以降では、初の四半期黒字化を達成した。

代表取締役会長兼社長 最高執行役員の三木谷浩史氏によると、売上成長の約40%が楽天モバイルに起因しており、「楽天モバイルがグループ全体の成長のブースターとなった」と説明した。

楽天グループ 代表取締役会長兼社長 最高執行役員 三木谷浩史氏

楽天グループ 代表取締役会長兼社長 最高執行役員 三木谷浩史氏

楽天モバイルの累計契約回線数は11月時点で812万件に達し、Q3の売上収益は前年同期比30.3%増の730億円、Non-GAAP営業利益は同200億円増のマイナス510億円、EBITDAも241億円改善してマイナス100億円となった。

楽天モバイル:Q3/24 業績ハイライト

楽天モバイル:Q3/24 業績ハイライト

その改善要因として、三木谷氏は前年同月比46.5%増となった10月のMNO契約回線数(B2C)を挙げた。「楽天市場や楽天カードなど、楽天グループのエコシステムユーザーからの取り込みや、大きな課題であったシニア層を『最強シニアプログラム』で新規獲得できた」

MNO契約回線数(B2C)開通数推移
MNO契約回線数(B2C)推移

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