KDDIは2024年10月29日、国際電気通信連合電気通信標準化局(ITU-T)において、次研究会期(2025~2028年)の研究委員会(SG)の副議長に社員3名が任命されたことを発表した。10月15日から24日に開催されたITU-T世界電気通信標準化総会(WTSA-24)で選出された。
通信事業者間の精算や相互接続をはじめとする非技術的かつ経済的・政策的な事柄を扱うSG3の副議長に、本堂 恵利子氏が再任。通信技術の進化・発展に合わせた既存の精算に関するルールの更新のほか、通信とそれに関わるサービスプレイヤーの変化・発展に合わせた新たな精算の枠組みや課題の解決策を作成する予定という。
SG17 副議長には磯原隆将氏が、SG21 副議長には河村圭氏がそれぞれ新たに選任された。
SG17は、通信事業者が運営するネットワークのセキュリティーに加え、IoT、デジタルツイン、メタバース、量子技術など今後の電気通信サービス全般の安全の実現に不可欠なセキュリティーの研究を行う予定。SG21では、映像・音声・信号符号化、IP映像配信・ケーブル番組伝送、ケーブルテレビ高度化、超臨場感通信、車載マルチメディア、デジタルヘルス、ケーブルテレビ技術など、今後の主要サービスにおけるマルチメディア処理やデジタルサービス、ケーブル技術の研究を行う予定だ。