NTTコノキューは2024年4月18日、米Metaが開発・販売するVR/MRヘッドセット「Meta Quest」のビジネス利用を支援するツール「Meta Quest for Business」の法人向け販売を開始した。
Meta Questの最新モデル「Meta Quest 3」をはじめとするMetaのVR/MRデバイスは、教育・トレーニング、製品開発、ミーティングなどエンタープライズ分野でも活用シーンが拡大している。その一方で、ビジネスシーンでのMeta Questの利用には、アクセス制御を通じたセキュリティ強化や、アプリケーションの一括配信など管理業務の効率化が課題だったという。
Meta Quest for Businessは、複数のMeta Questデバイスのリモート一元管理や、設定のカスタマイズ等の機能により、企業におけるMeta Quest利用の課題を解決するものだ。
「デバイス管理」機能では、複数のMeta Quest デバイスをグループとして管理し、グループ全体のエクスペリエンスや設定を制御できる。また「ユーザー管理」機能では、アカウントのステータスやユーザーの勤務地・部署などが一覧できる。oktaやAzureなどの外部IDプロバイダーの連携により、プロビジョニングのプロセスの自動化も可能という。
Meta Quest for Businessの「デバイス管理」画面
特定のデバイスグループに対し、アプリケーションを自動的に配布する「アプリ管理」機能、管理ページから直接Meta Quest for Businessに関するサポートを受けられる「サポート」機能も備える。
Meta Quest for Businessの「アプリ管理」画面
オプションとして、1つのデバイスを複数人で共有するための「共有モード」も提供し、デバイスへのアプリのインストールを制御することなどができるという。
Meta Quest for Businessの提供開始に合わせ、NTTコノキューはその機能や使い方を解説するセミナーのオンデマンド配信を同日から開始した(セミナー概要ページ)。参加費は無料だが、「OPEN HUB」への会員登録が必要となる。配信終了日は未定。