垂直測位のMetCom、サービスエリアを国内主要都市に拡大

気圧データを利用した垂直測位サービス「Pinnacle」を提供するMetComは2024年4月15日、同サービスの提供地域を今年4月から国内主要都市に拡大したと発表した。

同社は2022年10月に東京・大阪の中心地でサービスを開始して以来、サービスエリアの拡大に努めてきた(参考記事:「GPSが不得意な全領域をカバー」3次元測位のMetComが開業セレモニー|BUSINESS NETWORK)。

今回新たにサービスエリアとなったのは、名古屋市を中心とする中京圏、札幌市、仙台市、広島市、福岡市。関東圏・関西圏に加えてこれらの地域ではGPSなどによる水平位置情報に加えて高さ情報が把握できるようになるため、「Pinnacle」対応のスマートフォンアプリ等を利用することで3次元位置情報を活用したサービスを活用できるようになったとしている。

2024年4月からの垂直測位サービス「Pinnacle」のサービスエリア

2024年4月からの垂直測位サービス「Pinnacle」のサービスエリア

同社はPinnacleを組み込んだスマートフォン対応アプリやIoT機器サービスによる3次元位置情報活用の例として、消防隊員や警備員の3D位置把握、建物内や建設現場における人や資材の3D位置把握、防災アプリ・避難アプリでの利用、XRアプリケーションでの利用、3D人流データ分析などを挙げている。

Pinnacleは、スマートフォンなどの端末に内蔵された気圧センサーの情報を、近隣の基準点気圧情報とネットワーク経由で比較分析し、リアルタイムに測位対象端末の地上高を測定する仕組み。

垂直測位サービス「Pinnacle」の仕組み

垂直測位サービス「Pinnacle」の仕組み

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