東芝インフラシステムズは2023年8月17日、ローカル5Gに対応した分散型アンテナシステム「東芝ローカル5G DAS」を商用化し、販売開始すると発表した。出荷は12月の予定。
DASは、基地局から届く電波を光ケーブルによって分配することで通信できるエリアを拡張するシステム。基地局の無線信号を受け取る親機とアンテナを接続する子機、および親機と子機間の信号を分配する中継器で構成される。
主な仕様
DASを活用することで、電波不感や漏洩といった課題を解消し柔軟なエリア構築を実現できるだけでなく、基地局機器の数を減らすことでコストを抑えられる。また、DASのカバーエリア内でローカル5Gの端末が移動する際、ハンドオーバーが発生しないことで端末の安定動作も実現できるという。
DASの特徴
東芝インフラシステムズではDASの製品販売に加え、ローカル5Gのエリア設計や免許申請支援、工事まで含めたエンジニアリングサービスの提供や、ローカル5Gのユースケースの共創について必要となる新たなネットワーク技術の開発に取り組んでいくとしている。