総務省は2023年8月3日、2022年度末(2023年3月末)の全国の5Gの整備状況を取りまとめ、人口カバー率が96.6%と公表した(参考記事:総務省が全国の5G人口カバー率公表 99%超が4都府県|BUSINESS NETWORK)。
携帯電話事業者4社の報告によるもので、2023年度末の整備目標としていた95%を1年前倒しで達成した。2021年度末の人口カバー率は93.2%だったため、1年間で3.4ポイント伸びたことになる。
都道府県別の5G人口カバー率は、2022年度末ですべての都道府県で80%を超えた。2021年度末に70%台だった各県は、岩手県が86.0%、島根県が82.0%、高知県が83.2%、大分県が86.6%、鹿児島県が87.5%と整備が進んだ。この5県以外に人口カバー率が80%台に留まるのは89.5%の秋田県のみ。
また、同時期に人口カバー率が99%を超えていた都府県は東京都、埼玉県、神奈川県、大阪府だったが、2022年度末にはこれに愛知県(99.3%)、福岡県(99.0%)と沖縄県(99.1%)が加わり、計7都府県となった。
2023年3月末時点の都道府県別5G人口カバー率
総務省は2022年3月にデジタル田園都市国家インフラ整備計画を策定し、その中で全国の5G人口カバー率については2023年度末に95%、2025年度末に97%、2030年度末に99%という目標を掲げている。
各都道府県の5G人口カバー率は、2025年度末に90%程度以上、2030年度末に99%を目指している。