NTT三浦社長、原口総務大臣の「完全民営化」発言に対し「まずサービスに関する規制緩和を」

NTT持ち株の三浦惺社長は2010年8月5日の決算説明会で、原口一博総務大臣が「光の道100%の整備をNTTがやってくれれば、NTTを自由にしたい」と完全民営化に言及した発言をしていることについての質問に対し、「色々と規制緩和について述べていただいていることは有り難い」と答えるにとどまり、具体的な意見は述べなかった。

三浦社長はさらに、「我々が事業運営上、あるいは今後のブロードバンド普及の観点から要請しているのは、電話時代の政策からIP時代の政策に転換していただきたいということで、サービスに関する規制緩和をお願いしている。そのことは今後も要請していきたい」と語った。

また、メタル回線から光回線へのマイグレーションについて、「ICTタスクフォース」が8月末までに基本的な考え方を求めていることについては、「確かにそういう要請が来ており、現在、色々な検討を行っている」という。三浦社長は以前から、PSTN(公衆電話交換回線網)から光ファイバー網へのマイグレーションについて、今秋に明らかにする方針を語っている。「単純に物理的な回線の問題だけでなく、サービス、制度、ユーザーコスト等、色々なことを考えていかないといけない。そういうことも含めて、どこまで明らかにできるかをこれから詰めていきたい」と語った。

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