要求仕様書やRFPの質が、開発の品質とコストを左右する――こういうと驚かれるかもしれません。要求仕様書もRFPも、発注者から開発者に「どのようなシステムを作りたいのか」という情報を伝えるものです。この情報を両者が上手く共有できるかどうかが、開発の質と効率を大きく左右するのです。
その一方で、要求仕様書やRFPの段階で仕様を明確にして完全な情報を伝えるというのは現実的ではありません。本ペーパーでは、完全な情報を伝えることが困難であるという前提に立った上で、通信システムやネットワークシステムの開発における要求仕様書・RFPで、どのような情報をどのように伝えれば良いかを解説しています。
前半パートでは開発範囲を限定せずに総論的な議論を行い、後半パートでは開発範囲がシステム全体である場合と特定のノードである場合に分けることで、より具体的な議論を行っています。
[2011年3月11日公開/PDFファイル(764KB)]