ワークスタイル変革Day 2016 講演レポート「NECはワークスタイル変革の4つの課題にどう取り組んでいるか?」、NEC若杉氏が解説

「すべてをイチから始めるのではなく、従来の使い方を担保しながら新しいツールを付け加えていくという発想が重要」――。NECの若杉和徳氏は、「ワークスタイル変革を支援するNECの取組み最新状況」と題して、自らの経験をもとにワークスタイル変革を成功に導くためのポイントを語った。

ダイバーシティ向上のための4つの課題まず1つめの課題は「共通の目的・価値観」である。

「共通の目的・価値観を共有することが非常に大事だが、これはかなり難しいことでもある。同じ日本でも難しいし、今後グローバルで世界各国の人と協働するにおいても大きな課題となる」

ダイバーシティ向上の4つの課題
ダイバーシティ向上の4つの課題

NECの場合、ブランドステートメントである「Orchestrating a brighter world」が、共通の目的・価値観の「意識付け」のために用いられている。

NECのプレゼン資料には、このブランドステートメントが埋め込まれており、社員は提案資料を作成したり、顧客に説明するたびに、「Orchestrating a brighter world」という言葉を目にする。これにより、目的・価値観の共有を図っているわけだ。

「Orchestrating a brighter world」
NECのブランドステートメント「Orchestrating a brighter world」

2つめの課題は、ダイバーシティを支える「制度整備」である。NECでは、「女性の活躍推進、グローバルな人材採用の推進、障がい者雇用の推進、シニア層の多様な働き方の支援、ワークライフバランスの推進といったトピックで、それぞれ社内の制度整備を行っている」(若杉氏)という。

例えば、女性の活躍推進においては、より上位の職へ就いてもらうため、女性の計画的な登用を全社的に進めている。また、女性管理職による女性社員向けの対話イベント「SELENE(セレーネ)」を開催し、管理職を目指す女性社員をバックアップしている。諸事情のため休職した女性社員に対し、スムーズに復職してもらうためのセミナーも開催している。

女性の活躍推進のためのNECの取組み

3つめの課題は「意識改革とリテラシー」だ。このための取組みの1つが、毎年1回の「NECグループバリューの日」。社長からメッセージや役員との直接対話会、職場対話会、NECグループの歴史を振り返る展示などを通して、「NECの社員としての行動原理は何かといったことを考えるきっかけ作りをしている」と若杉氏は語った。

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