IDYは2024年10月18日、10Gbpsに対応した5Gエッジゲートウェイ「iR800B」を開発したと発表した。産業向け5Gルーター/ゲートウェイ製品で最速という。
同社はこれまで3GPP Release 15に準拠したiR730Bシリーズや、Release 16準拠のiR730B-101および102をリリース。また、2024年にはロボットやドローンなど上空利用での規制緩和を想定し、地上・上空を見据えた5G USBモデム iS201B-101/102を市場投入した。
今回発表したiR800Bは、iRシリーズ初となるQuad-core ARM Cortex-A73 1.8GHzプロセッサを採用。LAN側に10Gbit Ethernet PHYを搭載することでWAN-LAN間で10Gbps、5GによるIP接続では実測2.5Gbps(Anritsu MT8000A 4×4 MIMO 2CA iperf3による測定)を実現している。また、エッジコンピューティングに対応する豊富な記憶領域を備えており、ユーザー自身によるアプリケーションの開発・実装も可能だ。
5G通信機能は3GPP Release 16準拠で、サブ6GHz帯をサポート。耐温度、耐振動、耐衝撃、耐ノイズなど環境性能もiR730Bより受け継いでおり、安定した通信を提供できるとしている。
販売開始は2025年第1四半期を予定している。