NECとTOPPANホールディングスは2024年3月13日、5G/6Gの社会実装に向けた共同実証を同年4月より開始すると発表した。
NECは、ミリ波帯の利活用を目指した社会実装に向けて様々な企業や大学、団体との共創活動を展開してきた。一方、TOPPAN ホールディングスは、電子部品の製造で培ってきた電磁界シミュレーションを用いた設計技術や高精細なエッチング技術を活用し、電波を制御するメタサーフェス構造を有する、軽量かつフレキシブルなミリ波反射シートの開発に取り組んできた。
今回の共同実証では、NEC CONNECT 5G Labにて、NECの28GHz帯ローカル5G基地局と TOPPAN ホールディングスが開発した意匠性のあるミリ波反射シートを用いて、5Gの室内電波不感エリアの解消を目指した実験を実施する。
両社は昨年、意匠性のないミリ波反射シートによる電波通信品質改善に関し、すでに事前検証を実施している。同実証では、実利用シーンに近い試験環境での通信品質改善の効果について検証するという。
この活動を通じて、5G/6G 通信のユーザーの様々なニーズに応え、5G/6G、さらには「IOWN」による通信技術の社会実装を加速して新たな価値創出に向けた提案を行っていくとしている。