スマートフォン導入企業は約1割で「まだ試験段階」(GfK Japan調査)

ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は2010年12月24日、国内企業のIT投資動向を発表した。アンケート調査は、インターネットを使って行われ、国内企業約1600社のIT関連業務従事者が回答した。

これによると、2010年度の企業のIT投資動向は、2008年の世界的景気後退から続いていた削減傾向から脱し、緩やかな回復基調にあるという。IT投資額(見込み)が前年から「減少する」とした企業の割合は、2009年度調査より10%ポイント縮小し、24%となった。投資額が「増加する」とした企業も前年度より4%ポイント拡大し、3年ぶりに「減少する」を上回っている。このトレンドは、従業員規模に関わらず、すべての規模でほぼ同様だったという。

同調査では、国内企業のスマートフォン導入動向についても調査している。現在すでにスマートフォンを「導入している」企業は全体の約1割に及んだ。ただし、全社的に導入しているケースはこのうち25%にとどまり、営業部門や経営者/役員など一部の部署での導入が半数以上を占めている。また、スマートフォンを導入した理由として筆頭に挙がったのは「業務の効率化」で、以下「ノートPCの代替えになる」や「社員同士のコミュニケーションの活性化ができる」が続いた。一方、「導入を検討している」・「関心はある」企業の割合は約4割だった。

「法人市場では、各企業が活用方法を模索中であり、スマートフォン導入はまだ試験段階と言えそうだ」とGfK Japanでは分析している。

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