「Google WorkspaceがSalesforceを抜いて躍進」IDaaS大手Oktaが業務アプリ利用動向調査

IDaaS大手のOkta(オクタ)は2022年1月26日、業務アプリケーションの利用動向に関する年次調査の結果を発表した。Google WorkspaceやNetskopeなどのアプリケーションが躍進したほか、全体ではクラウド利用の増加やベスト・オブ・ブリードの加速、より強固なMFA(多要素認証)の導入などの傾向がみられた。

ID管理・認証機能をクラウドで提供するIDaaSの大手プロパイダーであるOktaは、同社のID管理サービスや、同社のIDaaSと連携しているアプリケーションから得たデータをもとに2020年11月1日から2021年10月31日まで調査した「Businesses at Work 2022」 の結果を公表した。

顧客数ベースで最も人気のあるアプリケーションは昨年に引き続きMicrosoft365だった。

一方で、成長性に目を向けると、Google Workspaceが前年比38%増を達成してSalesforceを追い越し、初めて3位を獲得した。「特にAPAC(アジア太平洋)地域において飛躍的に成長しており、68%も成長した。EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)地域でも45%成長したことがGooggle Workspaceの成長をけん引した」とOktaデータ&インサイト担当ディレクターのローレン・アンダーソン氏は紹介した。

Oktaデータ&インサイト担当ディレクターのローレン・アンダーソン氏
Okta データ&インサイト担当ディレクターのローレン・アンダーソン氏

そのほか、「Zoomが急成長しており、北米地域ではAWSに迫る勢いで利用されている。またGitHubが昨年は上位15位に入っていなかったが、APAC地域で大きく成長してランクインした」

顧客数で観た時のアプリケーション利用動向
顧客数で観た時のアプリケーション利用動向

アンダーソン氏はユニークユーザー数ベースでの成長性の調査結果も紹介した。それによると、昨年最も成長した業務アプリケーションはCASBの「Netskope(ネットスコープ)」だった。「Netskopeは前年比913%の成長率という非常に目を見張るような増加を示している」

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