SPECIAL TOPIC5GをWANに組み込める次世代SD-WAN 「妥協」のないSASEを実現

多くの企業ではWANやインターネット帯域の逼迫という課題を抱え、これを解決するためにSD-WANが注目されている。その中でも、パロアルトネットワークスの「Prisma SASE」シリーズはネットワークとセキュリティを妥協なく統合し、企業のインフラ変革を支援。年間35億円相当の費用を削減した事例も出てきている。

Microsoft 365やZoom、Salesforceなど、今や業務でクラウドサービスを使うのは当たり前になりつつある。しかも働き方改革やコロナ対策により、テレワークの普及が進み、インターネットの接続拠点も増加している。そんな中、多くの企業が課題を感じているのがWANやインターネット回線の逼迫である。

この課題を解決する手段として、注目を集めているのがSD-WANだ。パロアルトネットワークスが提供する「Prisma SD-WAN」もSD-WANに求められる十分な機能を搭載している。

たとえばトラフィックの宛先アプリを識別して、ブレイクアウトし、経路を最適化できること。複数の回線を利用した冗長化が可能であること。これらの機能を活かしコスト削減やアプリケーションのパフォーマンスを改善した実績を多数持っている。「これだけ聞くと、他社とあまり違いが感じられないかもしれません。ただし、当社のSD-WANは次世代型と呼ぶにふさわしい機能をクラウドと連携しながら実現します」とパロアルトネットワークス SASE営業本部 リージョナルセールスマネージャーの金子高之氏は胸を張る。

パロアルトネットワークス SASE営業本部 リージョナルセールスマネージャー 金子高之氏(左)、技術本部 スペシャリストシステムズエンジニア 石橋寛憲氏

パロアルトネットワークス SASE営業本部 リージョナルセールスマネージャー 金子高之氏(左)、技術本部 スペシャリストシステムズエンジニア 石橋寛憲氏

Prisma SD-WANが次世代型と銘打つのには理由がある。まず、他社のSD-WANの多くはクラウド化やブレイクアウトというニーズが顕在化する前の2010年頃から登場。「当時は高価で帯域の細い回線を、広帯域で安価な回線でも効率よく品質を担保して通信させることが主な目的でした」と金子氏は解説する。

こうした課題を解決するため、各拠点にSD-WANデバイスを配置し、そのデバイス同士で回線のバンドルや品質補正などを実現した。こうした思想から設計されているため、トラフィックを制御するためには、基本的に両エンドにSD-WANデバイスが必要になる。

一方、Prisma SD-WANであれば、片側のエッジに設置するだけで、アプリのパフォーマンスに応じたトラフィック制御が可能になる。「例えばエッジを拠点に置くだけで、帯域や品質を可視化し、ブレイクアウトした通信の品質が悪ければ社内ネットワークを経由するよう自動で制御できます。エッジだけでさまざまな可視化・制御ができるのはPrisma SD-WANの大きな特徴です」と金子氏は力強く語る。

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