クアルコムが次世代IoTデバイス向けチップ7種を発表

クアルコムは2021年6月9日、次世代IoTデバイス向けチップセット7製品を発表した。


今回発表されたIoTデバイス向けチップセット

エントリーレベルからより高度なユースケースまでカバーするラインナップを揃え、輸送・物流・倉庫・ビデオコラボレーション・スマートカメラ・小売り・ヘルスケアを含む主要分野のIoTエコシステム拡大を可能にし、最低8年のハードウェア・ソフトウェアの長期サポートにより幅広いスマートデバイス・コネクテッドソリューションに対応するとしている。

今回発表した製品は下記の通り。なお、QCS8250、QCS4290/QCM4290、QCS2290/QCM2290はすでに出荷中で、QCS6490/QCM6490は2021年後半に出荷開始を予定する。

今回発表した7製品の概要
今回発表した7製品の概要(クリックして拡大)

■QCS8250
ミリ波/Sub-6帯の5GとWi-Fi 6をサポートし、エッジAIアプリケーション向けに高いパフォーマンスを提供する。最大120fpsのフレームレートで4Kをエンコードする7個のカメラを同時にサポート可能。ヘルスケア、デジタルサイネージ、小売、ビデオコラボレーションなどを主なターゲットとしている。

■QCS6490(WWANモデム非搭載)/QCM6490(WWANモデム搭載)
ミリ波とSub-6帯、NSAとSAの2つのモードをサポートする5G対応チップセット。Wi-Fi 6Eにも対応する。主なターゲット分野は、ヘルスケア、物流管理、小売、輸送、倉庫など。

■QCS4290(WWANモデム非搭載)/QCM4290(WWANモデム搭載):
カメラ、インダストリアルハンドヘルド、セキュリティパネルなどを主ターゲットとするミッドティアモデル。LTE(Cat-13)・Wi-Fi 6に対応する。

■QCS2290(WWANモデム非搭載)/QCM2290(WWANモデム搭載)
小売りPOS・インダストリアルハンドヘルド・トラッキング・カメラなどエントリーレベル向けのLTE(Cat-13)モデム。なお、QCS4290・QCM4290とピン互換なことから、製品開発コスト・期間を低減して様々なIoTデバイスにハードウェア・ソフトウェアを利用することが可能という。

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