シスコシステムズは2020年12月21日、NECが提供する官公庁向けクラウド接続サービスに、Cisco SD-WANを導入したと発表した。
NECは、官公庁や関連機関がアマゾン ウェブ サービス(AWS)やMicrosoft Azureなどのパブリッククラウドを安全に利用できるようにする、マルチクラウドに対応した閉域網による接続サービスを2020年7月から提供開始している。
NEC 官公庁向けクラウド接続サービスのイメージ(NEC 2020年6月2日の発表資料より)
今回のCisco SD-WANによるサービスは、オンプレミス環境とパブリッククラウド環境を、閉域回線を使用して高可用に接続するもの。予め設計、構築済の環境を用意することで、利用者はセキュアでシンプル、かつ低コストでパブリッククラウドに接続することができるという。
発表によれば、日本政府の提唱する「クラウド・バイ・デフォルト原則」により、各官公庁のシステムがパブリッククラウド サービスを利用する際に、現状では閉域網のネットワークとなっており、同サービスに直接接続できないという課題があった。シスコはCisco SD-WANの導入によって、クラウド化を検討する案件ごとに回線を調達することなくネットワークを集約、官公庁間を安全かつ効率的に接続することを目指すとしている。