2つめの特長として、背面の接続ポートでEthernetをはじめとする多様なインターフェースをカバーしている点が挙げられる。
接続ポートはEthernet、Dante、アナログをサポートする
PoE(Power of Ethernet)給電にも対応しており、天井に電源ケーブルを取り付ける必要がない。また、音声出力は、音響機器やWeb会議などに使われているデジタルオーディオ規格であるDanteとアナログの両方をサポートしている。大・中会議室や役員会議室で使われるマイクは音量を増幅させる必要があり、その役目をDSP(デジタルシグナルプロセッサー:オーディオ信号をコントロールするユニット)が担っているが、Danteに対応したDSPとアナログのみに対応したDSPのどちらでも利用することができる。さらに、どのメーカーのDSPにも接続可能だ。「既存のDSPをそのまま活用できるので、コスト削減になります」(鎌田氏)。
ちなみにDante出力は、Primary/Secondaryの2ポートを搭載する。リダンダント(二重化)により、Primaryが切れた場合でも瞬時にSecondaryに切り替わり、音声が途切れる心配がない。
そして3つめの特長が、設定用アプリケーション「Control Cockpit」を無償で提供していることだ。
Control Cockpitは、フォーカス範囲内/範囲外やミュート操作といったマイク設定、入力レベルのモニタリングなどのリモート監視をブラウザベースで行うことができる。
「Control Cockpit」により、PCから監視・設定を行うことができる
なお、ゼンハイザーはZoomテクノロジーパートナーの1社であり、TeamConnect Ceiling 2は「Zoom Meeting」との互換性が保証されている。また、「Microsoft Teams」の認定も取得済みだ。このほか、「Google Meet」や「Cisco Webex」でも利用することができる。
これらの特長から、「どこでも、どのデバイスでも、誰でも使うことができます」と鎌田氏は話す。
4通りの設置方法から選べるTeamConnect Ceiling 2の設置方法には、①天井への埋め込み、②天井への取り付け、③天井からの吊り下げ、④ビデオ周辺機器の標準化団体の仕様に準拠したアームを用いる「VESAマウント」の4通りがある。海外のオフィスは天井が高いことから吊り下げなどもあるが、日本では移転の際に原状回復する必要があるため取り付けの人気が高いという。
天井への設置方法は4通りある
TeamConnect Ceiling 2のサイズは590×590×43mmで、60cm四方のグリッド型システム天井(あらかじめ天井面にランナーや枠が備わっており、ボードや吹き出し口をはめて作る天井)に埋め込むことも可能だ。
いったん天井に設置すれば、あとは手を加える必要がなく、スピーカーフォンのようにテーブルのスペースを取ることもない。従来は、こうした設定時間の短縮や机上スペースの有効活用、あるいは会議の活性化を目的とした導入が多かったが、最近は手に触れることのない「非接触」や話者から離れていることで飛沫が飛ばない「飛沫感染防止」により、新型コロナの感染リスクが低いマイクとして急速にニーズが高まっているという。
より安全に、しかも確実に集音できるTeamConnect Ceiling 2を貴社の会議室に導入してみてはどうだろうか。
<お問い合わせ先>
ゼンハイザージャパン株式会社
製品ページ:https://sennheiserjp.com/tcc2