IIJがZabbixのマネージドサービス開始、閉域網経由のクラウド監視にも対応

インターネットイニシアティブ(IIJ)は2020年10月1日、オンプレミスからマルチクラウドまで様々なシステムの監視・運用を自動化する「IIJ統合運用管理サービス(UOM)」において、大規模なシステムの監視・運用に適したオープンソースの統合監視ツール「Zabbix(ザビックス)」をマネージドサービスとして提供する「IIJ統合運用管理サービス(UOM) マネージドモニタリング for Zabbix」の提供を開始した。

従来のUOMの監視メニューでは監視できるポイント数に限りがあるため、数百~数千台を超える大規模なシステムや多拠点システムを運用するケースへの対応が難しく、大規模な機器の監視にも対応可能なZabbixサーバーを個別構築されるケースが増えていた。ただし、Zabbixの利用にはユーザー側でサーバーの構築や運用、チューニング等が必要になるため、導入のハードルや運用負荷が高くなっていたという。

今回提供を始めた「マネージドモニタリング for Zabbix」は、IIJがZabbixのサーバー構築から設定やチューング、運用までを行うマネージド型のクラウドサービスとして提供する。初期費用は無料で、月額費用は60万円(税抜、Zabbixサーバー構築・運用、優勝サポートを含む)。


本サービスのイメージ

また、IIJの各種サービスやクラウドサービスと相互に接続できる専用の閉域ネットワーク「IIJプライベートバックボーンサービス」と本サービスを連携させることで、オンプレミスサイトはもちろん、IIJのクラウドサービス(IIJ GIO)やAWS、Microsoft Azureなど他社クラウドにある監視対象システムまでを、セキュアな閉域ネットワークで接続できる。マルチクラウド/ハイブリッド環境での大規模システムを安全に監視、運用することが可能になるという。

なお、Zabbixサーバのマネジメントサービスについては、2021年度に、小~中規模システムに最適化した廉価版も提供する予定としている。

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