セキュリティ運用基盤の開発・販売に特化セキュアヴェイルが新会社「LogStare」を設立

セキュリティベンダーのセキュアヴェイルは新会社を設立し、セキュリティ運用基盤の開発・販売事業を移管する。社内IT環境が複雑化し、ログが点在する中でIT管理者の運用負荷軽減のニーズがあると見込む。

セキュアヴェイルは2020年8月20日、新会社「LogStare(ログステア)」を設立したと発表した。

セキュアヴェイルは2001年に設立したセキュリティベンダーで、ゲートウェイ機器の運用・監視・およびそれらを通したセキュリティ対策を行う「NetStare」というSOCサービスと、新会社の社名にもなっている「LogStare」という統合ログ管理ソフトウェアの提供を行ってきた。

新会社には同社が100%出資し、ソフトウェア製品の開発・販売の事業を移管する。今後は新会社が主管となり各SOCパートナー、流通パートナーに製品を提供していくイメージだ。セキュアヴェイル本体はコアビジネスであるセキュリティ運用サービスに専念していく。

新会社のビジネスモデル概要。法人向けユーザーにはパートナーから提供され、
個人向けのフリーソフトとの配布は新会社から行う

セキュアヴェイル 代表取締役社長であり、新会社でも代表を兼ねる米今政臣氏は「運用の中核になる製品の名前にして、今までのLogStareブランドを維持しながらスタートしたい」と社名の由来を説明した。

セキュアヴェイル 代表取締役社長 米今政臣氏

新会社設立の背景については「現在、企業のIT環境はRPAなどいろいろな環境が混在している。データもマルチクラウドに分散している。家やカフェからのアクセスが増加するなど、ネットワークの経路も複雑化している。さらに、今回の(新型コロナウイルス対策による)リモートワークの普及で、現場のエンジニアは遠隔から監視しなくてはならず、運用の負荷が高まっている。そこにお手伝いできるのではないかと考えた」と米今氏は述べた。

新会社設立をコロナ禍で決めた理由について、
米今氏は情報システム部門の現状を踏まえた上での設立だと説明した

また、この分社化により、製品のプラットフォーマーとサービスプロバイダを分離することが可能になり、それぞれの専門性を高めていけるとしている。

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