KDDIらが5G×4K映像で牛舎内作業を効率化する実証実験

KDDI、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、宮崎大学工学部 情報処理システム研究室、北海道河東郡上士幌町、とかち村上牧場の5者は2019年12月24日、5Gで牛舎内の映像を4Kで伝送し、乳牛の居場所の把握と遠隔からの乳牛の見守りを行う実証試験を行ったと発表した。実験は2019年11月16日から11月25日の間に行われた。

北海道では乳牛の飼養戸数が減少傾向にあるなか、一戸あたりの飼養頭数は増加傾向にあるため、大規模経営が増えている。大規模経営では、牛をつながずに自由に歩き回れるスペースを設けた「フリーストール牛舎」を導入することも多い。フリーストール牛舎では給餌などの労働負荷を軽減できる一方で、牛が牛舎内を自由に歩き回れるため、個体管理が難しいという課題がある。

フリーストール牛舎の様子(出典:とかち村上牧場HP)

実証実験では、とかち村上牧場のフリーストール牛舎内で給餌中に連動スタンチョン (牛のつなぎ止め具) により固定された乳牛の、4K映像を5Gでリアルタイムに伝送。映像から、飼育される全ての牛に装着が義務付けられている個体識別番号を印字した耳標を読み取ることによって、乳牛の居場所を特定した。これにより、獣医検診などの対象となる乳牛の居場所を人手や時間をかけずに把握できたという。

実証実験の様子

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