フォーティネット、新OS「FortiOS 6.2」でセキュリティファブリックを拡充――300以上の機能を追加

フォーティネットジャパンは、先月リリースした「FortiOS 6.2」に関する説明会を2019年5月21日に開催した。300以上の機能がアップデートしており、SD-WANの機能追加やセキュリティオペレーションの自動化、統合管理機能の拡充などが強調された。

「ソフトウェアやネットワークがビジネスの根幹となり、セキュリティは企業にとって事業の一部と言っても過言ではなくなった」。米フォーティネット シニアバイスプレジデントのロバート・メイ氏はこのようにサイバーセキュリティの現状を語った。

AmazonやAirbnb、Uber、Netflixなどの企業が世界で躍進を続けているが、メイ氏によれば、これらデジタルトランスフォーメーション(DX)を牽引している企業の共通点はソフトウェアがビジネスのコアとなっていることだ。

現在はソフトウェアがビジネスのコアとなっている企業が増えている
では、DXが進み、ソフトウェアがビジネスのコアになるとセキュリティはどうなるのか。メイ氏は「ネットワークやデータを保護する重要性が増す。工場などでもIoT化することで、1つのデバイスがダウンするだけでも全体の業務に支障が出るようになった。また個人情報などがあらゆるデバイスに点在しうるため、重要な情報を管理しきれない。(デバイスなどの)一部を守るのではなく、全体を守る必要がある」と指摘した。

フォーティネット シニアバイスプレジデントのロバート・メイ氏

そこで、フォーティネットは以前から「セキュリティファブリック」というコンセプトを掲げている。クラウド、オンプレミスのあらゆる環境をファブリック(布)の様に包括的に覆って、保護、可視化を実現する考え方だ。今回のアップデートでもセキュリティファブリックを拡充する様々な機能が追加された。(関連記事:セキュアSD-WAN&SD-LANで攻める――フォーティネットが事業戦略説明会

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