MM総研は2010年4月22日、2009年度通期の国内携帯電話出荷状況に関する調査結果を発表した。
総出荷台数は前年比4.0%減の3444万台と2年連続のマイナスだったが、当初見通しより減少幅は小さいものとなった。その理由としてMM総研は、(1)買い替えサイクル長期化傾向の鈍化、(2)想定以上に拡大したスマートフォン市場の2点を挙げている。
2009年度通期のスマートフォン出荷台数は234万台で、これは前年の110万台の2倍以上。総市場の6.8%を占めるに至っている。
スマートフォン出荷台数シェアで1位になったのは当然、アップルである。シェアは72.2%と一人勝ちだった。以下、2位HTC(11.1%)、3位東芝(6.8%)、同率4位がRIMおよびソニー・エリクソン(4.3%)と続いている。
市場全体のシェア1位は、5年連続でシャープ(26.2%)。2位も前年同様で、パナソニック モバイルコミュニケーションズ(15.1%)だった。また、3位は富士通(15.0%)、4位はNEC(10.5%)、5位は京セラ(6.1%)となっている。
MM総研では、2010年度の出荷台数については1.0%減の3410万台と予測している。