LPWA＋衛星でケータイ圏外でも緊急通信、住友林業とドコモが2019年度中に実用化

BUSINESS NETWORK編集部

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住友林業とNTTドコモは2018年6月20日、LPWAと衛星通信を活用した林業従事者の安否確認・事故検知ソリューションの2019年度中の実用化を目指すと発表した。すでに実証実験を始めており、4月19日に行った実験では、LPWAと衛星回線の活用により、携帯電話のエリア圏外での緊急通信が可能なことを確認したという。

林業従事者は、携帯電話の圏外での作業が多いため、万が一事故が発生しても、事故に気付かない、救急要請に時間がかかるなどの課題がある。

そこで、省電力で長距離通信を実現できるLPWAと衛星通信を組み合わせたシステムを構築。作業者が保有するLPWA送信子機の情報を、親機のLPWA受信機が代表して衛星回線へ接続することで、携帯電話の圏外でも、作業者が衛星電話を持つことなく緊急通信できるようにした。

今後は、住友林業の社有林での様々な地形条件で実験を行いながら、信頼性を向上させて実用化を目指す。また、住友林業とドコモは林業分野に限らず、土木工事現場や一般登山客の利用も視野に入れて、新サービスを検討していくという。

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