ケイ・オプティコムがデジタルサイネージ事業に参入へ――本社1階に実証実験端末設置

ケイ・オプティコムは2010年9月13日、デジタルサイネージ事業への参入に向け、本社がある大阪市北区の中之島ダイビル1階に端末を設置し、実証実験を開始した。

中之島ダイビル1階北側入口に設置されたデジタルサイネージ端末(写真提供:ケイ・オプティコム)

同社が参入を目指すのは、「ビジネスアシスト・サイネージ」をコンセプトとした法人向け「プラットフォーム提供型」のデジタルサイネージの事業。関西一円に拡がるケイ・オプティコムの通信ネットワークを活用し、関西地域の活性化とさまざまなビジネスシーンに貢献する、デジタルサイネージビジネスソリューションの提供を目指す。

ビジネスアシスト・サイネージの特徴は、(1)「どこでも」端末を設置できる、多様なネットワーク環境、(2)デジタルサイネージ環境を「まるごと」構築可能な「配信プラットフォーム」、(3)「簡単」・「簡易」に運用できる配信システムの3点。(1)については、配信システムとデジタルサイネージ端末間の接続には、同社の光ファイバー回線や公衆無線LANのほか、MVNOとして提供する3Gにも対応。屋内、屋外を問わず設置し、顧客ニーズに応じて最適な回線を選択できる。(2)では、通信回線や配信システムに加え、希望に応じて端末までを、同社が「配信プラットフォーム」として提供するため、デジタルサイネージ環境を一括で構築できる。(3)については、コンテンツ作成から配信までの一連の作業が直感的に操作可能。また、配信実績についてもWeb上で統合的に管理できる配信システムのため、運用面の負担を軽減できる。

「ビジネスアシスト・サイネージ」のイメージ

具体的な実験内容は、(1)ケイ・オプティコムのネットワークと配信システム、デジタルサイネージ端末との連携、(2)システム稼動やWeb上からのコンテンツ投稿などの使用感、(3)ディスプレイおよびコンテンツの視認性、(4)顔認識技術を利用した視認効果測定などだ。実験期間は2011年3月末までの予定で、今後、自治体、商店街、オフィスビル、商業施設、大学などのさまざまな環境で実証実験を展開し、来年度以降の事業化につなげたい意向だ。

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