スカイディスクは2017年9月7日、九州工業大学(九工大)へ技術提供し、介護領域におけるIoTの実用化により介護従事者の負荷軽減を目指す取り組みを開始したと発表した。
九工大がある北九州市では、高齢化が進んでいる。そこで九工大は、高齢者施設や病院などの施設全体にセンサーを取り付け、施設全体をネットワークに接続して行動認識するための技術開発を行っている。
具体的には、介護スタッフや施設内にあるベッドなどの設備にセンサーを取り付け、その情報をWi-Fi、BLE(Bluetooth Low Energy)、LoRaWANなどのネットワークを利用して収集する。そのデータは機械学習で解析して、対象者の行動を予測する。今後、この「行動認識技術」を活用したシステムの研究開発を行い、「シニア 見守り&ヘルスケアIoT事業化」を目指すとしている。
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今回、スカイディスクは温湿度・照度・気圧センサーが内蔵された「SkyLogger Piccolo」の試作品とLoRaWANゲートウェイ「SkyGate」の屋内用を提供した。実験したところ、8階建てのビルの各階に設置したセンサーデータを1台のLoRaWANゲートウェイで取得できたそうだ。中~大規模の高齢者施設や病院での利用に向けて、期待が寄せられているという。