ルクセンブルグのスカイプ・テクノロジーズは2010年8月31日(現地時間)、「Skype Connect 1.0 正式版」をリリースした。これはベータ版ではSkype for SIPと呼ばれていた製品で、IP-PBXやユニファイドコミュニケーション(UC)システムとSkypeをつなぐための企業向けソリューションである。
Skype Connectを利用すると、会社の固定電話からSkypeにより世界中の固定電話や携帯電話に電話をかけられるようになる。また、通話ルーティングやボイスメール、ACDなど、既存のPBXやUCシステムの機能を利用してSkype通話を管理することなども可能だという。
Skype Connectの利用料金は1チャンネル回線当たり月額4.95ユーロ/6.95米ドル(約590円)。Skype Connectを利用した固定電話および携帯電話への通話には、Skypeの標準通話料金が適用される。
Skype Connectが対応するPBXおよびUCシステムメーカーは、アバイア、シスコシステムズ、SIPfoundry、ShoreTelなど。AudioCodesやGrandstream、VoSKYなどのVoIPゲートウェイを介すことで、TDMのPBXやビジネスホンにSkypeの通話機能を追加することもできる。
なお、ベータ版のリリース以来、全世界で2400社以上の企業がSkype Connectを利用しているとのことだ。