SD-WAN/LAN活用術(後編)SD-LANのユースケースは4つに収斂

前編で紹介したSD-WANが、ユーザーもベンダーも使い方と効果を見極めている段階であるのに対し、SD-LANはユースケースがほぼ定まってきている。主な用途は4つある。

SDNをLANに適用するSD-LANの主な用途は、(1)ネットワークの可視化と運用性の向上、(2)セキュリティ強化、(3)物理ネットワークの統合、(4)有線・無線LANの統合管理の4つに整理できる。

(1)は、LANの構成と状態変化を可視化し、問題発見とトラブル解決を迅速に行えるようにする。(2)は、アンチウィルス等と連携してマルウェア感染端末の通信をSDNで自動的に遮断するといった使い方だ。

(3)は、拠点内にある複数のLANを統合し、物理構成を意識せずに仮想ネットワークを変更・管理できるようにするもの。ファイアウォール等のセキュリティ機器を集約して機器構成をシンプル化できる効果もある。(4)は有線・無線LANの管理を統合して運用管理負荷を軽減する。

5万円からの中小向けSDNSD-LANはこうした用途で順調に普及すると考えられるが、そこで注目すべきなのが、この分野をリードしてきたNECの動きだ。同社は2月、SDNに関する新事業戦略を発表した。

目玉の1つが、中堅中小企業向け製品の拡大である。LANスイッチ「UNIVERGE QXシリーズ」の全モデルを1年以内にSDN対応させ、廉価版のSDNコントローラ「UNIVERGE SDN Controller Lite」も発売する。価格はController Liteが5万円から、スイッチも5万4800円から。データセンター/大規模企業を主ターゲットとしてきた従来に比べて、最小構成価格を一気に10分の1まで下げる。

併せて、販売パートナー向けの支援策も拡充する。NECはこうした施策によって、前述のような実績のあるユースケースを中堅中小企業にも広げていこうとしている。

また、製造業や流通小売業のビジネス現場へSDN適用を進めるため、工場やビル、店舗等のインフラ設計/構築を手がけるインテグレーターやメーカーに対して、SDN製品やサービス、技術を提供する。こうした現場に強いインテグレーターがネットワークも含めてシステムを提供できるようにすることで、IoT領域でもネットワークの運用負荷軽減、セキュリティ強化のメリットを得られるようにする狙いだ。

月刊テレコミュニケーション2017年4月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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