「2000種類のセンサーと組み合わせて情報を見える化する『KDDI M2Mクラウドサービス』は、昨年発表してから、かなり受注をいただいている」「2017年度のリリースに向けてLPWA(Low Power Wide Area)、LPWA端末を準備中」――。新サービス説明会に登壇したKDDIの原田圭悟氏は、サービス説明に先立ち、同社のIoTビジネス状況をこう語った。
KDDIソリューション事業本部ビジネスIoT推進本部ビジネスIoT企画部・部長の原田圭悟氏 |
さて、今回新サービスとして発表されたのは、「KDDI IoT クラウド ~データマーケット~」だ。原田氏はこのサービスについて、「他のキャリアもまだやっていない、新しい取り組み」と意気込む。
KDDI IoTクラウド ~データマーケット~は、ユーザー企業がIoTで収集したデータを、提携パートナーなどが提供するデータと掛け合わせて分析できるサービス。IoTで収集したデータと組み合わせられるデータは、国勢調査などをもとにした公的データに加え、KDDIの提携パートナーが保有する7種類のデータがある。
分析は、GUI操作で地図上にデータを視覚化するセルフ分析ツール「mapDISCOVERY」や、KDDIグループ会社のSupership、KDDIとアクセンチュアが設立したARISE analytics(アライズ アナリティクス)などによる分析サービスが提供される。
7種類あるデータは、最新店舗情報、購買情報、将来人口推計、訪日外国人の動向解析データ、ストレスや心拍数等の生体情報、プローブデータ(車両・走行挙動データ)、地震・被災度判定データ。今後、データ群や分析のラインナップは、順次追加する予定だという。