「IoT事業は、これまでの事業より1桁も2桁も上になる。とりあえずの数字として、2020年までに100億円の売上という数字を目標として挙げた」。今後のIIJのIoT事業についてこう述べるのは、インターネットイニシアティブ代表取締役会長CEOの鈴木幸一氏だ。
IIJ代表取締役会長CEOの鈴木幸一氏(左)、同常務執行役員ネットワーク本部長の石田潔氏 |
そうしたIoT市場の将来を見据え、IIJはこれまで培ってきた技術や投資してきた設備をフル活用する新サービス「IIJ IoTサービス」を発表した。
IIJ IoTサービスは、機器(センサーやゲートウェイ)、コネクティビティ(ネットワーク)、プラットフォーム(クラウド)を一体管理できるIoT環境を実現する。IIJが開発したゲートウェイやモバイル回線の提供に加え、プラットフォームを利用すればWebUIでデータを可視化したり、デバイスの管理・制御などができるようになる。
今年11月からトライアル用途向けの機能を、来年からエンタープライズでの本格利用向け機能を提供開始する予定だ。同サービスの価格は調整中だというが、「機器、コネクティビティ、プラットフォームの基本機能を含めて、1拠点当たり月額1000円程度で提供したい」とIIJ常務執行役員ネットワーク本部長の石田潔氏は試算している。
IIJ IoTサービスのメニュー一覧。コネクティビティ、プラットフォーム、機器の3つのエリアで合計11の機能が提供される |
今年11月のトライアル用途向け機能の提供開始以降、機能は段階的にリリースされる予定 |