IDC Japanは2016年6月27日、国内通信事業者のネットワーク設備投資市場予測を発表した。
これによると、2015年は国内通信事業者のLTE向け設備投資が大きく減少したため、市場規模は前年比18.9%減の1兆77億円だった。
通信事業者の設備投資が増加に転じるのは、2018年からの見込みだ。長距離通信事業者による400Gbps長距離伝送への投資の本格化や、LTE高速化の対応エリア拡大とキャリアアグリゲーションへのさらなる投資が予想されるという。さらに、2019年からは5G向け投資も始まることから、2015年~2020年の年間平均成長率(CAGR)はプラス0.1%。2020年の市場規模は、1兆150億円になるとIDCは予測している。
IDC Japanの藤村成弘氏は、「通信事業者は、2016年以降、2020年の5G商用化に向けたネットワークアーキテクチャ設計を本格化する。通信事業者向けネットワーク機器ベンダーは、ハードウェアやソフトウェアの提供にとどまらず、5Gを見据えて、設計から導入までをセットにしたソリューションと導入後の運用サポートを充実していくことが必要である」とコメントしている。
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