台湾の通信機メーカー、アクトンテクノロジーが、日本のフリーWi-Fi市場向けにクラウド管理型Wi-Fiアクセスポイント(AP)の新製品「Spark AC750」を投入した。低価格の上、クラウドからAPを管理できるため、Wi-Fiサービス事業者は導入・管理しやすいのが特徴だ。
公衆無線LANの開発・企画を手がけるモバイルシステムインテグレーション事業のビーマップが6月6日から販売を開始した。
IT企業が集積する“台湾のシリコンバレー”と呼ばれる新竹市に本社を置くアクトンは、イーサネット製品・トークンリング製品の設計、製造に特化したメーカーとして1988年に創業。日欧米の大手ネットワーク機器メーカーに製品を提供するOEM/ODMメーカーとして急成長し、1995年に台湾証券市場(TSE)に上場した。
|
アクトンテクノロジー ワイヤレスビジネス担当CEO 劉升順(Enco Liew)副社長 |
また、自社ブランドでAP「IgniteNet(イグナイトネット)」などのワイヤレス製品を提供するととともに、「Edgecore(エッジコア)」ブランドでデータセンター向けスイッチを提供しており、米大手ISP各社への導入実績を持つ。2015年度の売上高は約800億円。
多拠点のAPをクラウドから一括管理アクトンは、日本のフリーWi-Fi市場参入にあたり、説明会を開催した。
冒頭挨拶で、同社ワイヤレスビジネス担当CEOの劉升順(Enco Liew)副社長は、今回の新製品投入を契機に日本市場でのユーザー獲得に取り組む決意を述べた。
続いて、ビーマップの執行役員常務CTO ワイヤレス・イノベーション事業部長の須田浩史氏が、新製品の特徴と日本におけるフリーWi-Fi分野における導入事例を紹介した。