NTTアイティは2010年8月3日、社外のPCから社内のPCやサーバーを遠隔操作できるリモートアクセスソリューション「マジックコネクト」の新版の提供を開始すると発表した。ユーザー企業の管理者が、利用する社員一人ひとりについて、ファイル転送やコピー&ペースト、リモート印刷などの禁止/許可を細かく設定できるのが特徴。名称は「マジックコネクトFLX」で、8月4日から販売を開始する。
図表:マジックコネクトの概要(出典:NTTアイティ) |
マジックコネクトは、社外の任意のPCに個人専用USBキーを挿すだけで、画面転送により安全に社内の特定のPC、サーバーを遠隔操作できる、いわゆるリモートアクセスソリューション。外出・出張先から社内情報にアクセスしたり、在宅勤務、出勤困難時における事業継続などのケースに利用されている。従来、社外PCと社内PC間のファイル転送やコピー&ペースト、社外PCへのリモート印刷などを禁止設定したUSBキーを使う「NDLタイプ」と、これらすべてを利用可能に設定したUSBキーを使う「EXタイプ」の2種類が提供されてきた。
新バージョンとなる「マジックコネクトFLX」では、導入後にユーザー管理者が、個人専用USBキーにファイル転送やコピー&ペースト、リモート印刷などの禁止/許可を設定できるようになった。これにより、社員ごとに、閲覧のみを許可、ファイル転送・コピー&ペーストまで可能、印刷も可能など、柔軟に禁止・許可事項を設定できる。
なお、設定できる項目は、下表の通り。
図表:設定できる項目と機能の詳細(出典:NTTアイティ) |
提供形態は、NTTアイティが中継管理サーバーを運営する「ASPサービス」と、ユーザー側に自社専用の中継管理サーバーを設置する「システム製品」の2タイプがある。ASPサービスの価格は下表の通りで、システム製品はオープン価格となっている。
図表:ASPサービスの価格(税込)(出典:NTTアイティ) |
また、NTTアイティでは、マジックコネクトFLXの発売を記念して、キャンペーンを実施する。2010年12月20日までにASPサービスをユーザーを対象に、社外から社内のPCの電源をオンにできるマジックコネクト専用WOLコントローラ「MC3000」をプレゼントする。