サトー、産業用ドローンにRFIDリーダー搭載して倉庫内の棚卸を実施!

高所や危険エリアの点検、農薬散布、測量など、産業用ドローンの利活用は屋外を中心に進んでいる。そんな中、倉庫や店舗内での棚卸といった屋内業務にドローンを利用するソリューションが、国際ドローン展のサトーブースで紹介されている。

倉庫や店舗での棚卸は、とても手間のかかる作業だ。日次棚卸を数人がかりで3~4時間かけて実施している店舗などもある。また、倉庫内の高いところに在庫のケースがあるとハンディーターミナルは届かず、目視もできないため、フォークリフトなどでケースを下さなければならない。

そこで産業用ドローンにRFIDリーダーを載せ、一気に在庫情報を読み取ってしまおうというのが、サトーのソリューションだ。このソリューションを構成しているのは、①自律システム研究所の産業用ドローン、②デンソーウェーブの超小型RFIDリーダー、③サトーのRFIDタグ。

ドローンによる棚卸で利用されている機器

ブース説明員は、「RFIDリーダーは、2.3~3mくらい離れたところにあるRFIDタグを読み取れる。このためRFIDタグを付けたケースのわきをドローンがスッと通るだけで、すぐに在庫情報が分かる」と話す。実際に、会場で行われていたデモにおいても、Tシャツに付けられたRFIDを瞬時に読み取っていた。

大勢の来場者が、ドローンを利用した棚卸ソリューションのデモに足を止めていた

ただし、まだいくつかの課題もある。その1つが、「全ての在庫情報を読み取れているかどうかを、どのように担保するのか」(ブース説明員)という課題。何がいくつ入出荷されたかといった理論在庫と、読み取った情報を突き合わせるなどの方法が検討されているという。

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