クロネコヤマトがMVNO支援――グループの機能結集で格安スマホの輸入・検査・物流を代行

海外製「格安スマホ」を輸入し、SIMとセットで国内向けに販売しようとするMVNO事業者に対して、ヤマトグループが検品・通関、配送、さらに製品保証まで代行し、業務効率化を支援する新サービスを開始する。

ヤマトグループがMVNO向けに新たな業務代行サービスを始める。

フォーカスするのは、最近話題の「格安スマホ」「SIMフリースマホ」だ。中国・台湾などで製造されたスマートフォンを輸入し、自社SIMと組み合わせて国内で販売しようとするMVNOに対して、輸入に伴う通関手続や検品作業、SIM・端末のキッティング、配送と幅広い業務の代行サービスを提供する。

さらに、日本語マニュアルの添付や国内向け再梱包、端末保証の代行も手掛ける。端末の調達からエンドユーザーへの配送までフルアウトソース対応できる体制を作る計画だ。

「調達からローカライズ、配送、保証まで、入口から出口までサポートする」と、ヤマトシステム開発(YSD)でテクノ・ロジソリューション事業部・事業部長を務める井上誠氏は話す。MVNOの業務を幅広くサポートし、負荷を削減することでMVNOサービスの促進と市場成長に貢献したい考えだ。

ヤマトシステム開発 ヤマトシステム開発 ヤマトシステム開発
(左から)ヤマトシステム開発(YSD)テクノ・ロジソリューション事業部・事業部長の井上誠氏、同テクノ・ロジソリューション事業部マネージャーの宗像清三氏、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン(YGL)関東オペレーション統括支店マネージャーの皆川伸二氏

検品・通関後すぐに宅配

この取り組みは、ヤマト内の複数のグループ会社が持つ機能を組み合わせて実現するものだ。

YSDは、携帯電話/スマートフォンやモバイルルーター等の通信・ネットワーク機器を対象に、設定作業や販売店/ユーザーへの配送・納品、物流・返品管理などの業務を代行する「テクノ・ロジ」サービスを行っている。

携帯キャリア/MVNOに代わってYSDが、SIMへの電話番号登録や端末へのID/パスワード設定作業を行い、エンドユーザーが開封後すぐに使える状態にして配送するものだ。

物流センターのスタッフがこうした作業をミスなく迅速に行えるよう、独自の手法でキッティング作業をシステム化し、設定終了後すぐに発送することで納期を短縮する。テクノ・ロジを利用する携帯キャリア/MVNOからは、自社で設定・開通作業を行う場合に比べてコストも大きく削減できたと評価を得ているという。

このYSDのサービスに、国際物流を行うヤマトグローバルロジスティクスジャパン(YGL)の機能を組み合わせる。YGLは国際輸送と通関の機能を持ち、海外調達の支援や、輸入製品の検品作業と通関手続の代行サービスを行ってきている。輸入許可後に、倉庫等を経由せず直接配達先へ配送するサービスも提供。顧客企業は、海外調達から納品までのリードタイムを短縮し、コストも削減できる。

これとYSDのテクノ・ロジ、そして国内配送ネットワークをつなげることで、図表のように海外ICT製品の調達からキッティング、エンドユーザーへの配送まで一貫したサービスが提供できる。「ヤマトグループの国内ネットワークと海外ネットワークを結節するのがYGLの役目」と関東オペレーション統括支店マネージャーの皆川伸二氏は話す。

図表 輸入製品の検査~物流を代行
輸入製品の検査~物流を代行

海外から輸入されたスマートフォンはYGLの保税倉庫に入り、検品で不具合品を除いた良品のみ通関手続を行う。通関前に不具合品を選別して輸入元に返却し、良品を再度輸入するといった効率化も図れる。輸入許可後は右写真のように配送ラベルを貼り、外装を検査してコンベアに流せば、そのまま宅急便のラインに乗って配送される仕組みだ。

月刊テレコミュニケーション2014年11月号から一部再編集のうえ転載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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